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上野竜生です。正n角形のn個の頂点の中から3つの点を結んでできる三角形の個数についての問題は私立大学でたまに見かけます。頻出の十二角形の場合で徹底的に調べておきます。

 

問題

正十二角形A1A2A3・・・A11A12がある。この中から3点を選んでつぎのような三角形は何個つくれるか?
(1)三角形
(2)正三角形
(3)二等辺三角形(正三角形を除く)
(4)直角三角形
(5)鋭角三角形
答え(1)12個の点から3つを選べばよいから12C3=220個
正三角形の数
(2)(1,5,9),(2,6,10),(3,7,11),(4,8,12)の4個。
二等辺三角形の数
(3)頂角をA1としたときの残りの点の決め方は(2,12),(3,11),(4,10),(6,8)の4つ。
頂角をA2,A3,・・・A12としても同様に4つずつあるから4×12=48個
(4)直角三角形ということはどこかに直角があるわけですが円周角の定理から斜辺は直径です。まずは直径を固定しましょう。
直角三角形の数
直径をA1A7とする。このとき残りの1つの点の選び方は10通り。
直径の選び方は6通りあるから60通り。
(5)鋭角三角形は実は求めにくいのです。全体から引くほうが楽です。
鈍角三角形の数を数える
鈍角三角形の数鈍角三角形の鋭角のうちの1つをA1とする。
残りの頂点は「A2~A6から2つ」または「A8~A12から2つ」選べばよい。(鈍角の円周角に対する中心角は180°より大きいから)
よって5C2×2=20通り。
頂点の選び方が12通りあるから240通り。
ただし鈍角三角形の鋭角は2つあるから2つずつカウントしている。(例A1を固定してA1-A10-A12とA10を固定してA10-A12-A1が重複する)
240÷2=120通り。←鈍角三角形の数。
よって鋭角三角形の数は
220-60-120=40個

普通の応用問題かと思ったら意外と新たな学びも多かったと思います。1回解いてみると他の受験生と差がつきますね。最近でも入試で出ていますので特に私立大学志望者は一度見ておきましょう。

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