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上野竜生です。数学のオススメ参考書などをよく聞かれますのでここにまとめておきます。基本的にはたくさん買うよりも1冊をしっかりすることがオススメです。その1冊はなるべく全範囲を網羅しているものを選びましょう。

<鉄則>
網羅系の問題集1冊+個別に参考書、問題集を組み合わせる(冊数制限なし)

 

網羅系の参考書、問題集

メインで使っていく参考書です。数学の場合"参考"書(参考にするだけ)は役に立ちません。必ず問題演習がついているものを選びます。そして問題の解答解説が丁寧なものを選ぶようにしましょう。たとえあなたが高1だったとしても、大学合格まで使います。(普通の教科書は1年ぐらいしか使わないのに対し合格まで3年間付き合うことになります)

よっぽど自分に合わない、とならない限り1度買ったらその本を最後までやり通します。

数学は「基礎」の積み重ねで,基礎が大事なのですが,人によってどこまでが「基礎」かは異なります。中堅大学受験生なら教科書レベルまでが「基礎」ですが,難関大学なら難関大学の標準レベルぐらいまでを「基礎」と考える人もいます。以下ではどのあたりまでが「基礎」と考えるかを基準に紹介します。

チャート式

網羅系の問題集の中では最も有名なものです。色がたくさんあり,難易度や種類が異なります。網羅しているのは高難易度順に

赤>青>黄>白

です。1番難易度の低い白チャートだと教科書レベルの基本的なことが丁寧に解説されていますが,中堅入試以上の問題は載っていません。多くの学校などで採用されている,ある意味では「基準となる色」は青色です。青を基準にして,自分のレベルに合わせて色を調節する必要があります。

チャート式の特長

・網羅しているのは赤>青>黄>白
・4種類もあるのでたとえば白を買ってしまうと,入試対策するためにまた買いなおさなくてはいけない。(★)
・青を買えば難関大学合格最低点は十分狙える。
・学校などで指定されている場合はもちろんチャート式で良いが,(★)のデメリットを避けたければ後で紹介するFocus Goldがオススメ。

以下では網羅じゃないのも含めて色別に紹介します。

赤チャート(網羅系最難関)

最難関でかなり分厚いです。「はじめて学習するのでまだ何もわからない」という場合でも基本から網羅しているので一冊で全難易度カバーできます。ただし基礎問題の解説量は少な目。つまり基礎レベルならそんなにページを割かなくてもちょっとの解説があればわかるというレベルじゃないと宝の持ち腐れです。

最終的には神戸大などの難関国公立大学レベルまでは「基礎」としています。ハイレベル模擬試験などの各大問の最後の難問ぐらいまでが「基礎」と考えていいでしょう。

青チャート(定番・オススメ)

数学の参考書といえばこれといってもいいぐらい定番です。このレベルの「基礎」を網羅しておいて,あとは過去問や発展レベルのみを扱う非網羅系問題集(やさしい理系数学/ハイレベル理系数学など)を使えば東大レベルにも対応できますし、中堅大学とかでも使えます。(基礎の問題から扱っているのでこれ1冊で完結しますよ)実際私は青チャートで偏差値80以上を出せています。逆に中堅未満ではこの参考書は難易度が高すぎます。

中堅大学で出されるような応用問題ぐらいが「基礎」です。

黄チャート

青チャートの下のレベル。中堅大学未満であればこれで十分です。今数学が苦手だからといってこれに手を付けると結局青チャートと2冊やることになるかと思います。青チャートは基礎から網羅しているので最終目標が中堅大学以上であればこれではなく青チャートのほうがオススメ。ですが,このあたりから基本問題の解説が充実するので,基本問題ですら丁寧に解説してくれないと理解できないのであればこの色か白にしないと厳しいでしょう。

共通テストの各大問の最後にある難問ではなく,その1つ手前ぐらいを「基礎」としています。

白チャート

本当に基礎を理解するだけです。その代わり基本の解説が丁寧です。受験に使うには物足りないでしょう。教科書の基本レベルとか共通テストの最初の方の点取り問題を「基礎」としています。

緑チャート(共通テストのみの場合)

共通テスト対策に特化しています。数IAIIBしかありませんが網羅しています。数IIIは網羅できません。受験数学は共通テストでしか使わない!という方は青チャートは不要です。記述力は不要ですので共通テストに特化した網羅系問題集として緑チャートをやっておけば十分です。こちらは1冊でIAIIBすべてに対応しているタイプもあり、財布にも優しいです。

共通テストしか数学を使わない人、共通テストの形式に不慣れな人にオススメ。青チャートを理解していればわざわざ買わなくてもいいかと思います

緑チャートはこちら(Amazonのページにジャンプします。)

参考程度にほかの色のチャートも紹介します。

黒チャート

数学マニアな人がほしくなる超難問集。めったに出題されない難問ばかりのため受験数学の参考書としては不向きです。(その代わり偶然出たらすごく差をつけることができます)また、範囲は比較的網羅していますが難易度的には基礎からの網羅はしていません。最低でも青チャートの章末問題のようなレベルの難問は解けることが前提だと思っておきましょう。

 

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チャート式

Focus Gold(学校からチャート式を指定されていなければこれが最良。)

チャート式のような有名参考書はライバルがやっている。ライバルが使わない参考書を!という方にオススメ。これもそれなりに有名ですがチャート式より利用人口は減っていると思います。そしてなんといってもしっかり網羅されています。チャート式以上に網羅されています。当然その分,量が多いわけですから解ききるのは大変です。

Focus Goldの特長

・レベル別にはわかれていない。つまり全難易度がとりあえず収録されている。その代わりかなり分厚い。
・つまりチャートの短所である,「易しめの問題集を買った後もう1度買いなおす」必要がない。
・難易度を表す★が載っているので自分のやりたい難易度だけを選んで解けばよい。
公式集があったり,興味深いテーマで特集があったりで試験対策にも使える。
学校からチャート式を指定されていないのならとりあえずこれを買っておけば無難。

学校からチャート式が指定されていれば2冊もやる時間は無いと思うのでチャート式だけで十分ですが,完全に自由に選べるならこれがオススメです。

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網羅系以外

特別な分野・難易度に特化した参考書です。自分の苦手分野を補うために買ってみてもいいでしょう。

小学校の算数、中学の数学が怪しい人向け

大学受験用の算数・数学を学習するのに「中学数学1年」などの参考書を利用すると終わるまで時間がかかりすぎてしまいます。手短に終わる参考書を用意しました。

ただし,タイトルには9年分と書いてますが小学校1年生レベルから扱ってるかと言われると微妙で高学年ぐらいからがメインです。なので小学校1~2年ぐらいから躓いている人はこれでもレベルが高いかもしれません。

分野別

ここからは特定の分野を取り扱う参考書です。

(現在工事中。というより意外と分野別で紹介できそうな本が見つかりません・・・)

有名問題などの頻出・重要事項だけの本

やさしい理系数学・ハイレベル理系数学

チャート式かFocus Goldで基本レベルは網羅したが,入試に出やすいところを重点的に補強したい人はこの本を混ぜるといいです。”やさしい”理系数学でも決してやさしくはありません。標準~頻出テーマのやや難を扱っています。ハイレベル理系数学はさらにその上をいくものですが,滅多に出ない超難問ではなく,割と頻出問題なのでテストで点を取りたいのならやっておきたい問題です。名前に惑わされずに少し控えめの難易度を選ぶとちょうどいいです。やさしい理系数学で偏差値65~70。ハイレベル理系数学で偏差値80といった感じです。

過去問

共通テスト&センター試験(本物)の過去問

過去問といえば赤本ですね。これで練習しましょう。

共通テスト模試の過去問

本物の問題をまだ使いたくない/もうすでに使ってしまった/もっと練習したいという人は共通テスト模試の過去問を使ってみましょう。本物より割高ですが,本物の過去問は貴重なので練習に役立ちます。難易度は河合<駿台<Z会の順です。

実践パッケージ

全科目(受験者の少ない科目は省略されていることもあります)が1回ずつ入った共通テスト直前パッケージです。家でできる全科目の模擬試験ということで気に入ったのをやってみるといいでしょう。

難易度は河合塾<駿台<Z会の順です。つまり下に行くほど難しいです。難化しても高得点をとらなきゃいけない立場の人はZ会を解いてみましょう。中堅大学など,標準的な問題でいいなら上のほうのパックでいいです。

大学別過去問

大学によりますが25か年の過去問を扱っている本があります。2次試験対策に有効です。

その他の赤本数学はこちら(Amazon)

解説を読んで数学がわかった「つもり」になりましたか?数学は読んでいるうちはわかったつもりになりますが演習をこなさないと実力になりません。そのためには問題集で問題を解く練習も必要です。オススメの参考書を厳選しました

<高校数学> <大学数学> さらにオススメの塾、特にオンラインの塾についてまとめてみました。自分一人だけでは自信のない人はこちらも参考にすると成績が上がります。