当サイトは、PRを含む場合があります。

上野竜生です。問20の答えを発表します。

問20 

次の空欄ア・イ・ウに入る整数は何か?
f(x)=x7-14x2+2018とする。
f(x)=0の解を実数の範囲で求めると解は( ア )個ある。
f(x)=0の解を複素数の範囲で求めるとき,n重解をn個と数えるなら解は( イ )個あり,n重解を1個と数えるなら解は( ウ )個ある。
イ・ウでは虚部が0の複素数、つまり実数も複素数解として数える。

 

答え

ア:1 イ:7 ウ:7

 

について
f'(x)=7x6-28x=7x(x5-4)よりy=f(x)の増減表は下の通り

\(\begin{array}{c|ccccc} x & \cdots & 0 & \cdots & \sqrt[5]{4} & \cdots \\ \hline f’(x) & + & 0 & – & 0 & + \\ \hline f(x) & \nearrow & 2018 & \searrow & f(\sqrt[5]{4}) & \nearrow \end{array} \)

\( f(\sqrt[5]{4})=4\sqrt[5]{16}-14\sqrt[5]{16}+2018>0 \)

よりy=f(x)はx<0の範囲に1つだけ解をもつ。

 

について

代数学の基本定理より明らかに7つ

 

について

もしn重解α(n≧2)があったとするとf(x)=(x-α)ng(x)の形でかける。

f'(x)=n(x-α)n-1g(x)+(x-α)ng'(x)よりf'(α)=0となる。

f(x)をf'(x)で割り算した式

\( f(x)=x^7-14x^2+2018=\frac{1}{7}xf'(x)-10x^2+2018 \)

にx=αを代入すると

\( 0=\frac{1}{7}\alpha \cdot 0 - 10\alpha^2 +2018 \)

となり\( \alpha= \pm \sqrt{\frac{1009}{5}} \)となるが

これはf(α)=0を満たさない。よってn重解α(n≧2)は存在しない。

ゆえにウに入る数字はイと同じで7である。

最後のf(α)は計算しなくてもよりそもそも実数解は1個しかないのでαが実数になった時点でそれは重解ではありません。

またf'(α)=0の解は求められるのでそのαについて調べてもOKです。(6個あるので少し大変かも・・・)

 

正解者

0名

解説を読んで数学がわかった「つもり」になりましたか?数学は読んでいるうちはわかったつもりになりますが演習をこなさないと実力になりません。そのためには問題集で問題を解く練習も必要です。オススメの参考書を厳選しました

<高校数学> <大学数学> さらにオススメの塾、特にオンラインの塾についてまとめてみました。自分一人だけでは自信のない人はこちらも参考にすると成績が上がります。