上野竜生です。今回は分数関数と直線の共有点に関する問題を紹介します。
(1) y=x+a
(2) y=ax+9
答え
(1) \(\displaystyle y=\frac{3x+2}{x+2}=x+a \)の両辺に(x+2)をかけると
\( (3x+2)=(x+a)(x+2) \)・・・①
x=-2は①の解ではない。よって①の解の個数と求める共有点の個数は等しい。
①を展開して整理すると
\( x^2+(a-1)x+(2a-2)=0 \)・・・②
②の判別式をDとすると
\(\begin{eqnarray} D &=& (a-1)^2 - 4(2a-2) \\ &=& a^2-10a+9 \\ &=& (a-1)(a-9) \end{eqnarray}\)
よって共有点の個数は
a<1またはa>9のとき2個
a=1,9のとき1個
1<a<9のとき0個。
(2) \(\displaystyle y=\frac{3x+2}{x+2}=ax+9 \)の両辺に(x+2)をかけると
\( (3x+2)=(ax+9)(x+2) \)・・・③
x=-2は③の解ではない。よって③の解の個数と求める共有点の個数は等しい。
③を展開して整理すると
\( ax^2+(2a+6)x+16=0 \)・・・④
a=0のとき④は1次方程式6x+16=0であり解の個数は1個。
a≠0のとき2次方程式④の判別式をDとすると
\(\begin{eqnarray} D/4 &=& (a+3)^2-16a \\ &=& a^2-10a+9 \\ &=& (a-1)(a-9) \end{eqnarray} \)
よって
a<1またはa>9のときD>0
a=1,9のときD=0
1<a<9のときD<0
a=0のときは1個であることに注意すると
a<0または0<a<1またはa>9のとき2個
a=0,1,9のとき1個
1<a<9のとき0個。
解説を読んで数学がわかった「つもり」になりましたか?数学は読んでいるうちはわかったつもりになりますが演習をこなさないと実力になりません。そのためには問題集で問題を解く練習も必要です。オススメの参考書を厳選しました
<高校数学>上野竜生です。数学のオススメ参考書などをよく聞かれますのでここにまとめておきます。基本的にはたくさん買うよりも…
上野竜生です。大学数学の参考書をまとめてみました。フーリエ解析以外は自分が使ったことある本から選びました。 大…
上野竜生です。当サイトでも少し前まで各ページで学習サイトをオススメしていましたが他にもオススメできるサイトはた…